終わりのない挑戦

Brand Story

ものづくりの街から、
包丁の常識を打ち破る
挑戦が始まった

1954年、後にGLOBALを生む吉田金属工業は、カトラリー(金属洋食器)の職人たちが集まる新潟県燕市で、ステンレス製カトラリーメーカーとして出発しました。あるとき創業者の渡邉勇蔵は、切れ味の良いステンレス製の包丁と出会います。「包丁といえば素材は鋼が一般的。ステンレスは切れ味が悪い」と言われていた当時、渡邉は「面白いものがつくれるかもしれない」とステンレス包丁の開発チームを発足。全国各地をまわり、鋼材や包丁の製造技術の研究を開始しました。試行錯誤の末につくり出したものは、木柄を用いたステンレス包丁“文明銀丁”。鋼にも劣らない切れ味と錆びにくさを両立させた画期的な製品として、高い評価を得ます。しかし、吉田金属工業の挑戦はここで終わりませんでした。

削ぎ落とした美しさは、
国境も、時代も超えて
愛される一本へ

国内にステンレス包丁が普及し始めた頃、吉田金属工業は次なる製品開発を進めました。それが、オールステンレス一体構造包丁“GLOBAL(グローバル)”。「包丁は木柄」という既成概念に捉われない発想から、シンプルかつ唯一無二のプロダクトデザインへと到達しました。心地よい切れ味と耐久性、さらに衛生面やデザイン。削ぎ落とした美しさは世界中で人気を博し、国内でも徐々に評価を高めていきます。発売から40年近く経った今もなお、GLOBALは「美しい包丁」としてあらゆる国のキッチンで愛され続けています。

今日の最高を、
明日の最高を目指せるから、
ものづくりには
終わりが来ない

「お客様の感想を聞かせてほしい」吉田金属工業の職人たちからは、よくこんな声が聞こえてきます。一本のGLOBALを作り上げるためには、複数の職人たちによる、緻密な加工技術が必要です。一人ひとりの職人たちが、この包丁を手にする人の顔を思い浮かべながら最高の出来を目指し、ものづくりに取り組んでいます。GLOBALは誕生以来、デザインに大きな変更はありません。しかし、より良い一本を目指す職人たちの努力や研究、技術革新の積み重ねによって、新たなGLOBALが日々誕生しています。